楽しみにしていた映画『国宝』を観てきました~!吉田修一さんの原作も大好きだったので、これはぜひ映画館で観なきゃ!と思っていました。予約もして予定していた日に子どもの体調不良休みが重なり泣く泣くあきらめ、ようやくこの週末に観ることができました。
3時間の超大作で、青春ものでもあり、宿命のライバル二人のバディものでもあり、血筋、才能、芸の道、名前を継ぐことetc、歌舞伎の世界を中心に登場人物たちの葛藤がドラマティックに展開していき本当に惹きこまれました。劇中で出てくる歌舞伎の演目の知識があればもっと解像度高く楽しめたのだろうな、と惜しかったです。歌舞伎はこれまで数えるほどしか観たことがないので、ぜひまた生の歌舞伎を観に行ってみたいと改めて思いました。
キャストは言うまでもなく皆素晴らしかった!吉沢亮と横浜流星の顔が強いのでどんな角度のアップでも見ごたえがあるのと、梨園の名門のサラブレッド(=横浜流星)と、長崎のやくざの末裔から才能でのし上がった成り上がり(=吉沢亮)のキャラクターやビジュアルの違いも楽しく、血筋vs成り上がりのどうしようもない葛藤が切なくたまりませんでした。この歌舞伎界、はたから見る分にはなんとも独特で神秘的な世界なんだろうと惹かれますが、世襲を基本としつつも、色んな事情が絡んでとんでもない世界なんでしょうね。
観終わったあとの余韻に浸りつつ、素晴らしい作品を大スクリーンで観ることができてとてもいい時間でした。原作ももう1度読み返して答え合わせもしたいです。